学校から熱が出た娘からのLINE。「パパ、助けて…ママがカギを開けてくれないの。」急いで電話すると、娘は微熱があると先生に言われ、一人で帰宅したらしい。でも、家に着いてもドアが開かない。叩いても返事がなく、何かおかしい。「ママ、家にいるの?」「うん、音がするけど返事がないの。」不安な娘の声に、俺は会社を早退し急いで帰ることに。玄関に到着すると、娘はぐったり座り込んでいた。すぐに病院へ向かい、診察の結果、娘は39度の高熱。小さな体でどれだけ心細かっただろうか。病院で点滴を受ける娘を見守りながら、俺の頭には妻のことが浮かんでいた。