「まさかお前が化け物の子供だったとはな。結婚の挨拶で化け物に会うことになるなんて思ってもいなかったわ。」「たしかに、さすがにあの態度はひどいよ。母に向かってなんてこと言うの!」「お前の母親、ヤケドの跡がひどくて化け物じゃん。あんな化け物が出てくるなら先に言ってくれよ。そうしたらちゃんと戦う準備してから行ったのにさ。何の装備もしてないで行っちまっただろうが。」「本当に最低だね。前もって言ってあったよね、私の母は顔に火傷の痕があるんだって。なのに、母の顔を見るなり吹き出すなんて。」「火傷の痕があるのは聞いてたけど、さ。あんなに大きな跡とは、言ってねえよ。見てるだけでこっちの気分が悪くなったわ。あんな化け物、初めてみたわ。」「そういうこと言わないでよ、母が顔に傷があるのは私のせいなの。小さい頃、私が留守番をしている時に家事になっちゃって、そこから母が助け出してくれたからああなっちゃったの。」「へえ、それは感動的なストーリーだこと。お涙頂戴からの落ちは何?」その後で..…