小学生の頃、私の学校の給食はとてもまずかった。全体的に薬の臭いがし、牛乳は水で薄めたような味がした。特にひどかったのがパンで、まるで胃薬を練り込んだようなケミカル臭がし、味は砂のようだった。クラスのみんなはパンが出た時は絶対に食べず、先生に怒られないように机の奥や絵の具入れに隠していた。ある日、男子が公園のゴミ箱にパンを捨てるのを近所の人が学校に通報し、みんなが隠していたパンがばれてしまった。私は母に見つかり、母は試しにパンを食べてみたが、すぐに吐き出した。母は料理人で、全国のいろんな料理を食べて研究していたため、この味に激怒し、ママ友を集めて学校側に抗議した。給食センターの友達のお母さんによると、防腐剤や栄養剤を大量に使用していたせいで、あんな味になってしまったらしい。母とママ友たちの抗議のおかげで、給食センターに指導が入り、食べられる味のレベルまでに改善された。自分が食べられないものを無理矢理食べさせることはやめるべきだ。